社会人初日の記憶。
毎年春が近づくと、社会人初日の自分を思い出します。
大学を卒業し、リクルートスーツで向かったオフィス街。
会社へ向かう交差点ではテレビ局の人間と思われる数人が
私と同じようにリクルートスーツを着た若者にインタビューをしていました。
逃げるように駆け足で横断歩道を渡った記憶があります。
あれから4年、寿退社・結婚・転職・結婚式・マイホーム購入…
かなり密度の濃い4年間でしたがそれでもまだ記憶に残る程
社会人初日のことはインパクトが強く、自分にとって大切な日です。
この春、就職や転職で新しいスタートを切る方も多いのではないでしょうか。
入社初日、会社によっては入社式が行われることもあります。
今回は社会人4年目、1回の転職を経て2社目の会社で働く私の
入社初日の過ごし方と後悔ポイントを紹介します。
緊張の入社初日、入社式や配属先での挨拶
新卒で入社した会社では入社式で、転職で入社した今の会社では配属先の朝礼で、
新入社員の挨拶がありました。
どのような先輩がいて、どのような雰囲気で、どのような挨拶が正解なのか分からない状況。
緊張のあまり、はっきりとした記憶というよりは部分的な描写のみ覚えています。
あの日以来、何度も新入社員の挨拶を”受ける立場”として聞いてきましたが、
正直、内容はあまり重要ではありません。
内容よりも重要なこと。超基本的なことです。
聞き取りやすい声量でハッキリ・ゆっくりと話す。
本当にこれだけです。
内容にこだわりすぎて他の部分に気が回らず、小さな声で早口な挨拶。
なにか話している事は分かるけれど内容が全く聞き取れません。
聞いている側がモヤモヤしてしまいます。
応援団のような大きな声の挨拶は、職種によってはマイナスイメージ。
営業職などでは逆に好印象です◎
お堅い業種の事務職などは、既存の社員との空気感にギャップを感じられることもあるので要注意。
入社初日はなるべく素の状態で。
入社初日というと、緊張してなかなか素の自分を出せない人も多いのではないでしょうか。
本来の自分をさらけ出せず、
猫を被ることで余計に疲れ果ててしまうなんてこともあるでしょう。
関係性が築けていない入社初日から
ガッツリ先輩や上司に絡んでいくのはリスクがありますが、
これからの社会人生活で長く深くお世話になる方々。
なるべく最初のうちに素の自分を見せておいた方が、
後々の人付き合いで余計なストレスを抱えずに済みます。
同期との時間も社内であることを意識して行動
研修や休憩で同期入社の同僚と一緒に過ごす時間もあると思います。
緊張が解けてリラックスできる時間ではありますが、先輩方は仕事中です。
友達同士のようなテンションで騒ぐことが無いように気をつけましょう。
また、ロビーやトイレで他の社員とすれ違うこともあります。
まだ名前も顔も知らない相手だったとしても、同じ会社にいるという事は
これからお世話になる先輩や上司です。しっかりと挨拶をしましょう。
相手が電話中や他の社員と話しこんでいるような場合は
会釈をして会話の邪魔をしない気遣いも大切です。
社会人4年目の私:入社初日の後悔ポイント
私も4年前、新卒で入社した広告代理店の入社式で挨拶をしました。
楽しい学生時代を終え、いよいよ社会人。
大学やアルバイトでは出会うことのなかった”スーツを着た上司達”に見つめられながら、
震える手でマイクを持ちました。
入社式前に年齢の近い先輩方から、ゆっくりハッキリ話せば大丈夫だよ!と、
アドバイスをいただいていたので話し方は問題なかったと思います。
ただ、何点か後悔ポイントが。
- 個性的な挨拶を意識しすぎてキャラ迷走。
入社前に誘われた社内イベントなどで先輩方から、
野球好きの上司が多いよ!と聞いていました。
無理せず普通の挨拶をすればよかったのですが、
地元の球団と絡めた自己紹介をしたせいで『野球好きなの?』と何度も聞かれることに。
特に野球の知識もない私が中途半端に野球ネタを入れ込んだせいで
“野球キャラ”になりかけたのですが、入社数日で諦め、
正直に野球に無知であることを自白しました。 - 猫を被りすぎて素の自分を出すタイミングを失う。
入社初日から人見知りを全面に発動させてしまったことで、
大人しい新入社員だと勘違いされていました。
しかし素の私は全くの別人。営業職で飲み会など業務後の付き合いも多い職場だったので、
素の自分を出すタイミングを失ってしまったのです。
数か月後に異動があり、新しい営業チームで少しずつ素の自分を出せるようになりました。
新入社員のまとめ
学生から、初めて社会人として会社に勤める初日。
これからの社会人人生の全てが懸かった1日。
…なんてことはありません。
新卒入社の会社から、いずれ転職をするという選択もできる時代です。
しかし、学生が社会人になり出勤した初日。
社会人の常識がまだ身についていない状態です。
無意識の内に、失礼な振る舞いや言葉遣いをしていることも考えられます。
これから社会人としてたくさん学ぶことがある中で
お世話になる方々への挨拶や礼儀を心がけることが大切です。